医療トピックス

休み休みでないと歩けない…こんな症状はありませんか?


“下肢閉塞性動脈硬化症”とは

進行する高齢化と食生活に代表される生活習慣の欧米化により、脳梗塞などの脳血管疾患、心筋梗塞などの冠動脈疾患、下肢閉塞性動脈硬化症などの末梢動脈疾患(Peripheral Artery Disease:PAD)が増加しています。

下肢の血管が動脈硬化により狭窄あるいは閉塞を生じ、下肢の血流が低下することで様々な症状を呈してくるのが「下肢閉塞性動脈硬化症」です。

下肢の血流が低下すると「足が冷たい、しびれる」などの初期症状から始まり、「歩くと足が痛くなってきて、歩けなくなるが、休むと治る(間歇性跛行:かんけつせいはこう)」といった症状が多くの患者さまでみられます。

間歇性跛行が全体の約7割にみられる一般的な症状ですが、より進行した重症例では、休んでいても痛い「安静時疼痛」や足の組織が壊れてしまう「潰瘍および壊死」という状態になることがあります。


図1;重症虚血肢の一例 右足末梢のチアノーゼ(皮膚が紫色になること)が著明です。
痛みやしびれ(神経障害)を伴い、放置すれば下肢切断を免れない状態です。


図2;下肢閉塞性動脈硬化症のCT画像 この患者さまは間歇性跛行の症状で受診されました。
CTを撮影してみると両側の腸骨動脈(下腹部にある血管)に複数の狭窄を認め、
右大腿部ではびまん性狭窄病変、左大腿部では動脈の完全な途絶(動脈硬化症に閉塞したもの)を認めました。

末梢血管病センター

当院では末梢血管病センターを設置し、患者さまごとに、病変の広がり、虚血症状の程度、併存疾患の状態について血管病治療チームカンファランスで治療方針について検討し、最適な治療をご提供いたします。

     ● 動脈硬化症の疾患について何かご不明な点がおありの方
     ● 高血圧症、糖尿病、脂質異常症などのリスクファクターに対する内服治療を受けている方
     ● 脳梗塞、心筋梗塞など動脈硬化症疾患の既往があり、検診を受けてみたい方

何かご不明な点がございましたら、まずはかかりつけ医にご相談いただき、紹介状をお持ちのうえ来院いただくとスムーズに受診いただけます。
かかりつけ医をお持ちでない場合は、当院心臓血管外科外来までお気軽にご相談下さい。

(担当:心臓外科副部長 五十嵐 崇)

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