臨床研修の内容
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臨床研修プログラム責任者からのメッセージ

医学生の皆さん、福島赤十字病院卒後臨床研修センターのホームページにアクセスしていただきありがとうございます。
当院は2007年より基幹型臨床研修病院として臨床研修医を受け入れております。東日本大震災直後は研修希望者が激減しましたが、2014年以降はほぼフルマッチしていただけるようになりました。現在では当院で臨床研修を終えた先生が頼れる専攻医や専門医として戻ってきて一緒に働くことも多く、福島の医療を担う人材を育んでも来たのだな、と実感しています。令和8年度も新たに8名の初期研修医が当院で研修をスタートします。
当院の指導医・上級医はベテランから若手までみな教育熱心で、研修医に一般診療および検査手技・手術を幅広く実践・修得してもらえるよう丁寧に指導しています。また、病院全体が研修医を大切なスタッフと考えており、看護師・薬剤師・検査技師・放射線技師・栄養士・理学療法士などすべてのスタッフが気軽に相談できる雰囲気を作ってくれています。事務の方々は研修医が不安なく研修に打ち込める環境をサポートしてくれています。そして何より研修医の雰囲気が良く、共に学び合い高め合う伝統が根付いていることが当院の最大の魅力となっています。
当院臨床研修の特長は救急診療研修とプライマリ・ケアの実践です。当院の柱は救急医療であり、第二次救急指定医療機関として多数の救急患者さんを受け入れております。その件数は常に県北トップクラスのため、二次救急で遭遇するほとんどの救急疾患を経験することができ、一般診療・当直に必要な初療のスキルを十分に身につけることが可能です。院内で研修可能な診療科も17診療科と多く、多種多様な診療経験を通して、プライマリ・ケアを実践するためのスキルを磨くことができます。また、当院は災害拠点病院および原子力災害拠点病院であり、赤十字病院の特性から院内の訓練や講義を通して災害医療を学ぶ機会も多くあります。さらに、病院の規模がそれほど大きくないため他の職種との距離も近く、多職種との関わりの中でチーム医療を実感しながら学ぶことができます。
初期臨床研修は医師として、また社会人としての第一歩を踏み出し、その基本を身につける大切な研鑽の期間です。当院での2年間の研修でたくさんの出会いを経験し、大きく成長してください。私たちは、皆さんがこれから医師として歩む人生の礎となる研修が出来るよう全力でサポートしていきます。新しい事に意欲的に、また仲間と協力しあい切磋琢磨して取り組める、エネルギー溢れる皆さんをお待ちしております。
研修の理念
医師が、医師としての人格をかん養し、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)を身に付けることのできる臨床研修を行う。
研修病院としての特長
1. 中規模病院でありながら豊富な診療科
病床数286床と研修病院としては中規模ながら、標榜26診療科中精神科を含む17診療科が選択可能なため、院内でほとんどの研修項目が経験可能です。また、当院に指導医のいない診療科でも、福島県立医科大学付属病院をはじめとした近隣の病院との連携により研修が可能です。
2. 二次救急指定病院
県北地区トップクラスの、年間約4,000件以上の救急車収容を含む約7000例以上の救急症例と豊富な入院症例があり、疾患の種類も多様で様々な患者様を経験できるため、救急初期対応およびプライマリ・ケアの能力が高められます。

3. 災害拠点病院
当院は災害拠点病院に指定されております。災害時の救護活動は日本赤十字社の第一義的な任務であり、当院では、日本赤十字社の「わたしたちは、苦しんでいる人を救いたいという思いを結集し、いかなる状況下でも、人間のいのちと健康、尊厳を守ります」という使命のもと、DMAT(Disaster Medical Assistance Team:災害医療派遣チーム)および日赤救護班、さらにはこころのケア救護班を編成し、災害時に派遣しております。臨床研修医も災害救護訓練や講義を通して、災害医療に触れることができます。

4. 原子力災害拠点病院
福島県は東日本大震災で未曾有の原子力災害に直面しました。当院は県内に3医療機関ある原子力災害拠点病院のひとつであり、訓練を通して対応を学ぶ機会もあります。

5. 第二種感染症指定病院
当院は第二種感染症指定病院であり、院内に陰圧換気を備えた感染症対応病床を配置しています。
COVID-19パンデミックに対しても、福島県や福島県立医大と連携しつつ、流行初期から病院一丸となって対応しています。感染症についての知見を深め、実臨床においての対応能力を高めることができます。


研修の基本方針
- さまざまな疾病を抱える患者さんを、福島赤十字病院のすべての診療科と連携し専門の枠・診療科の枠を超えて診療することで、プライマリ・ケアを実践できる良き専門医へと進化し得る総合臨床医を育成する。
- 救急医療を中心にCommon diseaseに対する初期診療および治療を実践することで、医師として歩む人生の礎となる基礎力を磨く。
- 患者さんおよび地域社会との関わりのなかで、医師としての基本的価値観(プロフェッショナリズム)を身につけ、患者さん中心の医療を実践する。
- 多職種と連携し医療者として必要なコミュニケーション能力を養い、チーム医療の一員として果たすべき役割とリーダーシップについて理解する。
- 日本赤十字社の使命を理解し、その一員として救急医療・災害医療・高度医療・地域医療の研鑽に努める。
- 研修医の意見を積極的に取り入れ、未来に向けて研修をよりよいものに向上させる。
指導体制
各科により、マンツーマンまたはチーム体制をとっており、研修中各科1~2名の研修医が研修を行います。研修は診療における考え方、基本手技の習得を重視し、実際に診療現場で体験しながらこれを学習します。
(1) プログラム責任者
プログラム責任者は、研修プログラムの企画立案及び実施の管理並びに2年間にわたり研修医に対する助言、指導その他の援助を行います。
(2) 指導医
指導医は、臨床経験7年以上で、プライマリ・ケアを中心とした指導を行える十分な能力を有しています。また、指導医一人が受け持つ研修医は2名までとすることで、きめ細やかな研修が受けられます。

研修プログラム
福島赤十字病院臨床研修プログラム:定員8名
内科(6ブロック)、救急(3ブロック)、地域医療(1ブロック)、外科(3ブロック)、整形外科(1ブロック)、小児科(1ブロック)、産婦人科(1ブロック)、精神科(1ブロック)を必修としています(1ブロック=4週相当)。一般外来(1ブロック分)を内科ローテート時の並行研修に、救急研修を麻酔科の1ブロック+当直による並行研修(2ブロック分)とする事で、最大9ブロックの診療科を自由に選択でき、幅広い分野を研修することが可能であると共に、将来を見据えて希望する診療科を早い時期から研修することもできます。
研修ローテーションの選択
- 【内科】消化器内科・循環器内科・神経内科・糖尿病代謝内科・リウマチ/膠原病内科・他院の内科系診療科からブロック単位で選択します。ひとつの診療科を2ブロック以上の期間にわたって選択することも可能です。
- 【救急】麻酔科(1ブロック)+日当直による並行研修(2ブロック分)が基本です。
- 【外科】外科・呼吸器外科・脳神経外科・泌尿器科・耳鼻咽喉科からブロック単位で選択します。ひとつの診療科を2ブロック以上の期間にわたって選択することも可能です。
- 【地域医療】2年次に研修します。
- 【他の必須診療科】小児科・産婦人科・精神科・整形外科は2年次前半までに研修します。
- 【選択】消化器内科、循環器内科、脳神経内科、糖尿病・代謝内科、リウマチ/膠原病内科、精神科、小児科、外科、呼吸器外科、整形外科、脳神経外科、心臓血管外科、皮膚科、眼科、産婦人科、耳鼻咽喉科、放射線科、麻酔科、病理診断科から選択します。また、下記協力病院の診療科や協力施設も選択が可能(地域医療含め年間3ブロックまで)です。
協力病院・施設
救急、地域医療、選択は以下の協力病院・施設で研修することができます。
| 協力病院 |
福島県立医科大学附属病院: 救急科を含む全診療科 医療生協わたり病院: 内科・消化器科・循環器科・小児科 北福島医療センター: 血液内科・外科・麻酔科 公立藤田総合病院: 内科・消化器内科・腎臓内科・外科・整形外科・脳神経外科・小児科・麻酔科・泌尿器科 大原綜合病院: 内科・消化器内科・循環器内科・呼吸器内科・腎臓内科・整形外科・産婦人科・泌尿器科・眼科・放射線科・病理診断科 一陽会病院: 精神科 大原綜合病院附属清水病院: 精神科 |
|---|---|
| 地域保健協力施設 |
福島県赤十字血液センター 福島県労働保険センター 福島県県北保健福祉事務所 |
| 地域医療 |
医療生協わたり病院 医療生協わたり病院附属ふれあいクリニックさくらみず 福島県立宮下病院 福島県立南会津病院 只見町国民健康保険朝日診療所 南相馬市立病院 |
研修例(令和2年度研修医)
| 年 次 |
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 研 修 医 A |
1 | 整形外科 | 脳神経外科 | 精神科 | 消化器内科 | 循環器内科 | 麻酔科 | 小児科 (医大) |
脳神経内科 | 心臓血管外科 | 糖尿病代謝内科 | ||
| 2 | 産婦人科 | 消化器外科 | 消化器内科 | 脳神経内科 | 循環器内科 | 心臓血管外科 | 整形外科 | 地域医療 (宮下病院) |
循環器内科 | ||||
| 研 修 医 B |
1 | 消化器外科 | 糖尿病代謝内科 | 産婦人科 | 麻酔科 | 循環器内科 | 脳神経内科 | 消化器内科 | 精神科 | 血液内科 (北福島) |
脳神経外科 | ||
| 2 | 循環器内科 | 腎臓内科 (藤田病院) |
小児科 | 消化器内科 | 糖尿病内科 (医大) |
皮膚科 | 整形外科 | 耳鼻科 眼科 |
放射線科 (医大) |
地域医療 (わたり病院) |
リウマチ 糖尿病内科 |
||
研修プログラムの管理
研修の最終責任者は病院長です。病院長の下に、「医師臨床研修管理委員会」が設置されており、委員は院長・プログラム責任者をはじめとした当院内委員に外部委員を加えて構成されています。福島赤十字病院と臨床協力病院および臨床協力施設とが共同で行う医師の臨床研修の管理・運営等、卒後臨床研修全般にわたる検討・調整・認定・決定を行います。
プログラム責任者と指導医等で構成される「臨床研修プログラム(小)委員会」によって、プログラムの作成・見直しの具体的な立案や、研修進捗状況や問題点の把握・共有などの連絡調整がなされます。また、定期評価フィードバックおよびメンタリングが行われます。
研修評価
研修の記録(ポートフォリオ)・評価はPG-EPOCを使用します。研修医は臨床研修の記録及び自己評価、病歴要約の作成等を行い、各科(部)・施設での研修修了後、担当各指導医や上級医および他職種からの評価を受けます。評価はプログラム(小)委員会で検討され、定期的にフィードバックが行われます。
研修終了時に医師臨床研修管理委員会が総合的な評価を行い、修了認定について病院長に上申します。病院長は研修を修了したと認定された研修医に対して、病院長名で臨床研修修了認定証を授与します。
臨床研修にかかる年次報告
医師法第16条の2第1項に規定する臨床研修に関する省令第12条に基づき、以下の通り報告します。